馬と私で一人の選手。そんな選手を支えてくれる細やかな気遣いに惚れました。/ 武田 麗子

武田 麗子さん

2010年のアジア競技大会で初めて日本代表に選ばれてから、馬術の選手として国内外で活躍されている武田麗子さん。障害飛越競技でロンドン・リオと2大会連続のオリンピック出場を果たし、注目を集めています。

趣味から競技へ 馬と共に成長する騎手へ

——中学生から馬に親しんでこられたとのことですが、馬術を競技として意識し出したのはいつ頃だったのでしょうか?

もともと動物が好きで、中学校に入る年の春休みに乗馬体験をしたことが、馬に接するきっかけでした。中学校3年間は、趣味として乗馬を続けていましたが、当時は、通っていた乗馬クラブに歳の近い子が2、3人いたので、仲間と会えるのがうれしくて遊びに行く、という感覚でした。

本格的に馬術競技を意識しはじめたのは、自分の鞍を購入した時です。それをきっかけに、馬にのめり込むようになりました。父の願いでもある「全日本大会出場」という目標を胸に、高校1年生の時に初めて自馬を持ちました。それからは、毎週土・日は朝5時に起きて、乗馬クラブへ通い、学校の長期休暇は乗馬クラブの近くにある民宿で泊まり込みもして、3年間乗馬に打ち込みました。

——小さな頃と現在で、馬との関わりに変化はありますか?

小さな頃は、単純にかわいがっているという感じでしたが、自馬を持つようになってからは責任感が生まれましたね。馬と共に競技に出るので、脚はもちろんのことですが、目の色や表情も毎朝、細かくチェックしています。調整も兼ねた散歩に行くときに、よく話しかけるのですが、「天気がよくて気持ちいいね」と声をかけると、馬もうれしそうにしている様子が伝わってきます。

——武田さんにとって、馬とはどんな存在ですか?

年の離れた兄のようでもあり、自分の息子のようでもあります。馬によって違いますが、共通しているのは「かけがえのない存在」だということですね。競技においても、私一人が選手というより、馬と私で一人の選手なので、二人で壁を乗り越えている感覚があります。試合に出るたびに、お互いの絆が深まっている気がしますね。

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——オリンピックに2度出場された武田さんですが、次の目標は2020年ですか?

「そうです!」と言いたいところですが、ロンドン・リオと連続で出場しているので、まずは、そのプレッシャーに打ち勝つことからですね。

——やはり、オリンピックの舞台は緊張しますか?

もちろん、緊張しますよ。ロンドンで、初めてオリンピックに出場したのですが、自分のことに精一杯でまわりが全く見えていませんでした。個人戦でしたので、それが結果にも出てしまったと思っています。チーム戦で出場したリオでは、団体種目というプレッシャーは大きかったものの、自分も冷静でいることができました。ロンドンの経験があったからこそ、リオではまわりを常に見ることができたと思っています。

2020年は自国での開催ということもあり、責任は重いと思っています。まずは、その重圧に耐えられるメンタルを、馬と共に鍛えることが課題ですね。

——馬と共に鍛える、武田さんも一緒に成長していくということですね。

そうですね、馬と私で一人の選手なので。今いる3頭は、6~7歳の頃に出会って、さまざまな試合に一緒に出場しています。一緒に経験を重ねていくことで、信頼度を高めていける気がするんです。馬と共にさまざまなことを学んでいくためにも、自分のメンタル面を強くしないといけないな、と考えています。

“馬”に惹かれて出会ったWhy

——Whyを知ったのはいつ頃ですか?

去年、友人と久しぶりに会ったときに、見せてもらったのがきっかけです。そのときに見た馬具をモチーフにしたバッグがとてもかわいくて、印象に残っています。

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——それからWhyをご購入いただいたのでしょうか?どんな商品をお持ちですか?

お財布や馬のチャーム、コンパクトサイズのバッグなど、たくさん持っています。最初は、競技会場で使えるコンパクトなイエローのバッグを購入しました。財布や携帯電話、ビデオカメラなど、細かい持ち物が多いので、すべて一緒に入れられるのはとても便利です。

それに合わせて、イエローの財布を購入しました。カードがたくさん入れられるのと、小銭入れがガバッと大きく開くので、せっかちな私にはすごくうれしいです。馬のチャームは、白とこげ茶を持っています。馬型のグッズって少ないので、見つけてすぐ購入してしまいました。

——たくさんお持ちなのですね。ありがとうございます。

Whyのアイテムは、カラーバリエーションが豊富ですよね。馬具関係のアイテムは、基本的に暗い色や落ち着いた色が多いので、ピンクやイエローのような発色のいい明るい色があると、つい購入してしまいます。友人と色違いで揃えることもできるし、同じアイテムでも色を変えるだけで印象が全く変わるので、見ていて楽しいです。

——オリンピックでも、Whyのライダーズバッグを使っていただいたのですよね。デザインや使い勝手はいかがですか?

はい、オリンピックの時に、名前入りの物をいただきました。Whyのライダーズバッグは、かさばるブーツやヘルメットを1つにまとめられ、デニム地の素敵なデザインがとても気に入っています。

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オリンピックでも大活躍のライダーズバッグと共に

試合会場によっては、会場を何ヶ所も回らなくてはならない時もあり、鞍や貴重品など、荷物が多い選手にとって、とても便利です。色も好きなものをチョイスできるところが、うれしいですね。オリンピックの時、会場で持って歩いていたら、海外の選手から「とてもかわいいね!どこのバッグなの?」と声をかけられる機会も増えました。

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お気に入りのWhyグッズと共に。 イエローはご自身のテーマカラーなのだとか

——馬具モチーフは、海外でも人気なのですね。

そもそも、馬モチーフの物が少ないので、Whyのように馬や馬具をメインで出しているブランドがあることは、とてもうれしいですね。銜や鐙のモチーフも、乗馬をしている方なら誰でも「かわいい!」と思うはずです。つい、自慢したくなります。

——今後、どんなアイテムがほしいですか?

Whyのアイテムは、デザイン性の高さだけでなく、機能性も高いのが素敵ですよね。見た目もキレイなのに、サッと拭くだけで汚れが落ちるのは、とても助かります。厩舎や試合会場は、基本的に土や砂埃が舞っているので、汚れて当たり前の場所。お洒落なバッグは、使いづらいのではないかと思いましたが、友人が汚れをすぐに落としているのを見て、「お手入れも簡単なら!」と今では手放せないアイテムになりました。今後も、馬と人をつなぐ素敵なアイテムが増えていくことを楽しみにしています。

06武田 麗子 Reiko Takeda
1984年、兵庫県生まれ。甲南女子高等学校1年生から馬術に取り組み始め、杉谷泰造に師事する。甲南大学を卒業後、ベルギーへ渡り、現在はドイツを拠点に活動している。障害馬術競技の日本代表選手として、ロンドン・リオと2度のオリンピック出場を果たす。